JASRACの使用料はいくら?免除される曲は?
音楽は個人で聞いて楽しむには無料だけど、
イベントなどの公の場で使用する場合にはお金がかかります。
作曲者に払うわけではありませんが、管理しているJASRACに
支払うことになります。使用料はいくらなのか?
使用料が免除される曲はあるのか?ということについて説明していきます。
JASRACの使用料はいくら?
音楽を演奏したり放送したり舞台で使用するにはお金がかかります。
「著作権の使用料」ですね。
著作権はすべての曲というわけではなくて、
JASRACに登録されている曲に関して発生します。
使用料はいくらかというと、定額ではなく、
使用する環境、条件によって変わってきます。
アイスショー、ダンスの競技会、体操競技など
演技にともなって音楽が必要な場合は
「観客の人数」と「入場料」によって
使用料は変化します。
変わり方は”人数”と”入場料”が増えるに従って比例して増えていきます。
例えば観客が250人以下で入場料が無料だった場合、1曲の
使用料は「250円」です。
同じ曲でも、観客が10000人以下で入場料が5000円までの場合、
「4000円」になるのです。
かなり違ってきますね。
JASRACでは観客に関しては500人ごとに、入場料に関しては
500円ごとに細かく使用料が決められています。
詳しくはこちらでご確認ください。
JASRACの使用料が免除される曲は?
JASRACの使用料が免除されるには条件があります。
詳しくは著作権法38条に書いてありますので、見てみましょう。
わかりやすく言い換えると,
- 観客から入場料をもらわない
- 演奏者、ゲストに報酬を支払わない
- 営利目的ではない
この3つすべてを満たしている場合は著作権申請はしなくてもよいのです。
1つでも欠けていると、申請の必要があります。
例えば、高校野球の応援団の演奏などは著作権使用料は発生していません。
1の入場料を取ってはいますが、取っているところ(高野連)と演奏団体は
別ですので、問題ありません。2も満たしてますね。
3も当然満たしています。
もう一つ、著作権がかからないのは「著作権の保護期間が過ぎた作品」です。
著作権は作品ができた時から発生し、作詞家や作曲家といった
作品を作った人が亡くなってから50年経つと無くなります。
著作権がなくなるとその曲は個人のものではなくなり、
公の物となり「公有」(Public domain パブリックドメイン)されます。
2015年度に著作権が切れる曲は1965年以前に作られたものです。
ですので、それ以前に作られたクラシックのショパンや
モーツァルトの曲は誰でも無料で使用することが可能なのです。
まとめ
JASRACへの支払いをしていないと、過去の分もまとめて
請求されることがあります。積もると大変な金額になりますので、
きちっと支払うようにしてくださいね。
タグ:豆知識
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