大文字の送り火の意味。いつから始まった?誰を送るの?

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8月16日。

毎年京都で「五山送り火」(ごさんのおくりび)が行われる日です。

「大」という大きな文字が焼けているのを見たことがあると思います。

  • この大文字の送り火の意味はなんでしょう?
  • 大文字の送り火はいつから始まったのか?
  • 大文字の送り火は誰を送っているのか?

ということについて説明していきますね。

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大文字の送り火の意味

テレビなどで放送されるのは「大」の文字です。

なので「大」だけなのか?と思われがちなんですが、

他にも送り火はあります。

 

5つの山で火が上がり、文字や図形が浮かび上がります。それぞれ、

  • 「大文字」・・・「大」という文字
  • 「松ヶ崎妙法」・・・「妙」「法」という文字
  • 「舟形万燈籠」・・・船の絵
  • 「左大文字」・・・「大」という文字
  • 「鳥居形松明」・・・鳥居の絵

 

となっています。

それぞれが一気に火がつくのではなく、時間差で燃えていくのです。

 

20:00・・・最初に「大」という字に火がつきます

20:05・・・妙法

20:10・・・舟形

20:15・・・左大文字

20:20・・・鳥居形

 

このように最初の「大」の文字から五分おきに、

地図で言うと左周りの順番で火がついていくのです。

それぞれの文字の意味を説明してきますね。

 

この世を構成する四大要素である「地・水・火・風」の大を表している説、

「大」という字は「一」と「人」という字が組み合わさったものだから、

「人間」の意味があるという説、

阿弥陀仏に帰依していた人たちを送るという説などがあります。

 

妙法

妙法とは「妙法蓮華経」が由来で「素晴らしい法」という意味です。

1307年、松ケ崎の住人が天台宗から日蓮宗に改宗した時にお坊さんが

西山の下に「妙」東山の下に「法」を書いたのが由来とされています。

 

舟形

円仁(えんにん)というお坊さんが唐から船で帰ってくる時に

暴風雨にあってしまいました。その時彼は「南無阿弥陀仏」を唱えたら、

嵐に耐え、無事に日本に戻ってくることが出来たのです。

それにちなんで円仁が乗った船をかたどったという説があります。

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または精霊船を表しているとも言われています。

 

左大文字

さきほどの「大」と同じ意味があり、

区別するために「左大文字」と呼ばれています。

また、明治時代には「大」を「天」と書いていた時期もあり、

「天」を表しているとも言われています。

 

 鳥居形

弘法大師が石の仏像を千体彫って、開眼供養をした時に

点火されたと言われています。

また、鳥居の形から麓にある愛宕神社に関係があるとも言われています。

 


 

実際の大文字の送り火はこのような感じにゆっくりと火がついていきます。

大文字の送り火はいつから?

今では夏の京都の風物詩としてメジャーとなった大文字の送り火ですが、

いつから始まったのか?何のために始まったのか?などの起源は

はっきりとはわかっていません。

大文字の送り火に関しては公式な文章が残っていないのです。

 

公式な行事なら平安時代から朝廷の公式記録に残っているのですが、

残っていないということから考えると公式な行事ではなく、

「一般の民衆による自発的な行為だったのではないか?」

と考えられています。

 

ただ、「山に火をつける」という行為は通常の状態では考えられません。

おそらく、山が燃えた後で、火を付けても

それ以上燃え広がらない状態だった思われます。

そう考えると、戦乱の後に始まったと考えられますね。

 

特に京都が壊滅的な打撃を受けた

「応仁の乱」(1467年)後あたりでしょうか。

はっきりとわかっていないという点も、想像力とロマンを掻き立てますね。

 

大文字の送り火は誰を送る?

では、大文字の送り火とは誰を送るために燃やしているのでしょうか?

京都の大文字に限らず、送り火という行事は日本全国で行われています。

お盆の時期には亡くなったご先祖様が地上界に戻ってくると言われています。

戻ってくる際には、ご先祖様に場所を教えてあげるために

薪を燃やし、目印にします。

 

そしてお盆が終われば送り火と言って、天上界に帰る

ご先祖様に道を示してあげているのです。

 

京都では住宅が密集していて、人口も多かったため、個人で送り火を

するのではなく、町全体でまとめて燃やしましょうということになりました。

 

なので、京都の大文字の送り火は1人を送っているのではなく、

みんなの亡くなったご先祖様を一緒に送っているのですね。

 

まとめ

大文字の送り火はどこか寂しげで風情があります。

機会があればぜひ一度ご覧になってみてくださいね。

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